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サム家の適当な日々

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最近読んだ本のこと

桐野夏生 
もう10年近く前になるか、毎日新聞に連載されていた「魂萌え!」を読んで以来だったのだが、
今年になって「柔らかな頬」を読んだら、登場人物の心理描写が素晴らしかった。        
作品によっては、エログロ感に辟易しながらも一巡した。もう終わりにします。

桜木紫乃   
読むたびに、「嫌だ~ 嫌いだ~」と思いつつ次を探している。
なんなんでしょうねぇ、もう少し続けます。

百田尚樹
夏に読んだ「永遠の0」と「輝く夜」の感動を引きずりながら、「モンスター」を読んだ。
容姿の美醜について男女が(特に男が)どう感じ考えるのか、徹底的に思い知らされる。
そりゃぁね、私だって、
「何故に美人だけがもてはやされ得をするのか?」理不尽な想いを抱えながらも、
「感じ良いを目指せばいいの? 内面からにじみ出る美しさだってあるじゃない?」
「アシュレ-はスカーレットよりメラニーを選んだじゃない?」
とか、無理無理自分をなだめながらこの歳まで女やってきたんだよね。

美しいだけで幸せになれるとは限らない…はもちろん真実ではあろうけれど。

良かった!もうあまり美醜に囚われなくなったこの歳で読んで。
もし若い時だったらば、奈落の底までおっこって、それからの人生投げ出したくなったかもなぁ。

出来れば百田氏、70歳80歳の和子さんまで書いてほしかった。衰え行く容貌とどこかの時点で        折り合いをつけることは出来るのだろうか和子さんは、、、、無理だろうなあ。
38歳(自称32歳)で昇天させてあげたのは、せめてもの優しさか。

美人さんに生まれついた人はどっちでもいいけど、「モンスター」より「輝く夜」がお勧めです。
人間って、生きているって、捨てたもんじゃないな、と思わせてくれます。
幸せの形が確かにそこにはあります。百田尚樹、これから読み漁ります。
        
              
by horisam | 2013-10-29 21:09 | 今日の出来事

いつも一緒にワンダフルな日々を


by horisam